忘れんぼ母ちゃんのメモ
保育 発達支援 自分理解 ヒント
保育・子育てのこと

【「子育てがしんどい」人のためのアイデア(方法や考え方)】

*ペアトレに関心のある方は、「しんどさレベル3」に飛んで、読んでみてくださいね。

【子育てのしんどさって、誰もが感じているの?】

私だけがしんどいの?

毎日の育児、お疲れさまです。

少しでも自分の時間が持てていますか?

「子育てがしんどい」「疲れた」「もういやだ」「誰か助けて」

そんなふうに思ったり、口に出したり、思ってはいけないと自分に言い聞かせたり

子育て中の人なら、そのようなことを思ってしまうことはありますよね。

たのしいことはもちろんあるけれど、

大変なことも次々に起こるのが、子育てです。

すべての人に大変なことはあっても、

その大変さや感じ方は違うものです。

例えば、育児が上手でない人や、育てにくいタイプの子はいます。

それは、決して恥ずかしいことではなく、隠すことでもなく

タイプの問題なので、必ずその分、別の良さがあるものです。

そして、大変さによっては、社会の資源を大いに活用してもよいのです。

親や子育て先輩ママにアドバイスを求めてどうにかなる

本を読みネットで調べて工夫をしてどうにかなる

それでどうにかなる人は、そうすればいいのです。

それでもどうにもならない人は、

資源(人や情報や場所など)を頼ればいいのです。

面倒くさい幸せ「トイレくらい ゆっくり行かせて」

ある人が言いました。

「家族ってさ〜、面倒くさい幸せだよね」

自分の母親から いい年しても干渉されたり、

子育ても・・・

「面倒くさい幸せ」という部類に入るのかもしれません。

目の前の大変さに、そんなことを思う余裕もなかったけれど、

今となっては実感できます。

「トイレくらい一人でゆっくり行かせてよ〜(T_T)」

そう嘆いていた頃が 懐かしい今日このごろww

具体的な方法が知りたい

子育てがしんどいと感じている人のために、

ネット上でも、いろいろなアドバイスがされています。

参考になる!ということももちろんあるけれど、

なんだかしっくりこないこともあります。

それはなぜかと言うと、しんどさの原因も

子どもの状態も大人の状態も

当たり前ですが、それぞれ違うからなのです。

そこで、しんどさの段階に合わせて、解決方法

を考えていきたいと思います。

解決!とまではいかないかもしれませんが、

「なるほど〜」と思って早速実行できることがあったり、

ほんの少しでも気持ちが楽になったらいいな

と思っています。

【しんどさ段階別 楽になる方法 発表!】

それでは参りましょう。忘れんぼ母ちゃん(コアラ)の独断と偏見で、マックスはレベル5と位置づけて、しんどさの軽い【レベル1】から順に紹介していきますね。

ちなみに、しんどさ【レベル0】の人は、

《こんな人が当てはまります》

<例)赤ちゃんがぐずった時>

・「わあ、生きてる〜\(^o^)/(とすぐ抱っこ)」←生きているだけで丸儲けの考え方タイプ

・「子育てって、楽しい〜!(とすぐ抱っこしたりオムツ見たり)」←何でも楽しみに感じるポジティブタイプ

・「よーしよしよし(とすぐ抱っこしたり、部屋の温度が適温かみたり)」←ぐずっている事実を冷静に受け止め、抱っこしてあやすタイプ

・「〇〇だったんだね〜(とすぐ抱っこしたり、おっぱいかな?とあげてみたり)」←子どもの気持ちを汲み取り代弁するタイプ

<例)帰ろうと言っているのに、言う事聞かず泣く時>

・「そっか〜、まだあそびたかったんだね。そうしたら、泣かずに言ってみよう」(「まだあそびたかった」と言えた)「えらい、よく言えたね。そうしたら、あと〇〇だけ(5分、滑り台2回)遊んでもいいよ。だけど、夕飯のお支度もあるから、ずっとは遊べないんだ。お約束をきめようね。(交渉)わかった。このお山が完成したら、帰ろうね。約束だよ。」←心と時間に余裕があるタイプ

《対応方法・アドバイス》

【ポジティブ思考で子育てを楽しむ】そのまま子育てを楽しみましょう。

【ブリーフセラピーの考え方】赤ちゃんの頃は、「どうしてなの?」「なぜ泣くの?」と起きた現象を嘆き悲しみ、深刻になりませんでしたよね。不快な原因は一体何なの?!と分析しだすよりも早く、すぐに抱っこして話しかけたり、おっぱい?オムツ?相手がしてほしいの?暑いの?寒いの?など、「これかな」「あれかな?」「これだ〜〜!!♫」と、抱っこの姿勢を変えたり、場所を移動して環境を変えたり、歌を歌ったり、揺らしてみたり、好きなおもちゃを見せたり、あれこれ行動していましたよね。そんなふうに、自分に思いつく、できることをやることは、とても大切です。

【人も幸せにして徳を積む】しんどいママさんの前で、「こうすればいいんだ〜」という、良い見本を見せましょう。しんどいママさんに、「あなたはなぜできないの?」と言うプレッシャーとなる言動は控えましょう。

【子どもが泣かずに気持ちを人に伝えることで成功体験をさせる】「泣かれてしまったからうるさくさせたくない、仕方がない」と要求を通すと、「泣けば何でも思いが通せるぞ!」という誤った学習(誤学習)に繋がります。要求を通す場合は、泣き止んでから、自分の気持ちを相手に伝えることで、叶えられる、という練習をしていきましょう。その際、やり取りをする中で、条件を決めていくことも有効です。なお、いつもいつもこのようなやりとりはできないので、時には「今日はできないよ」「泣いても、だめ。通らないこともある」という経験も必要です。泣き止んで次の行動に移れたときには(泣き止むのに時間がかかっても)「本当はまだ遊びたかったのに、気持ちを切り替えることができて、本当に偉いね!お兄さん(お姉さん)になったね!」と、思いっきり褒めましょう。

【しんどさレベル1】 愚痴を言わずに「まっいいか」

《こんな人が当てはまります》

<例)赤ちゃんがぐずった時>

・「あ〜ん、また〜ぐずったか」←ちょっと疲れてきている。

<例)帰ろうと言っているのに、言う事聞かず泣く時>

・「そっか〜、まだ遊びたかったんだね」「電車見に行こうか」「ご飯何にしようかな」←気持ちを汲む+次への見通しを伝えている。

《対処方法・アドバイス》

【安心して話せる人との対話を】対面ではなくても、ビデオ電話などで、おじいちゃんやおばあちゃん、兄弟姉妹、親戚などに、赤ちゃんの様子を見てもらいましょう。安心してわが子自慢ができて、自分を褒めてくれる人に、話を聞いてもらうのもいいですね。

【子どもの気持ちを汲む声かけの重要さ】子どもの気持ちを、汲むことができています。いきなりやるべきことだけを伝えられると、子どもは益々泣いてしまうでしょう。まずは、気持ちを受け止め、気持ちを汲む言葉をかけることで、子どもの気持ちもスーッと楽になります。そして、「大切な人(ママなど)にわかってもらえた♡」という信頼感が育ち、気持ちの切り替えも上手にできるようになっていくのです。この対応を続けていきましょう。

【次の楽しみを伝えて、気持ちの切り替えを図る】子どもが好きなこと、楽しみにしていることを伝えて、次の行動を起こしたくなるように声をかけるのも、子どもの理解に応じては有効です。好きなもの(おもちゃや本など)をかばんにいくつか入れておき、それを見せることで切り替えのきっかけになることもあります。あまり推奨したくはないですが、最終手段として、お菓子でつるのは、いつの時代も有効ですね。お菓子でお腹がいっぱいになることがないように、小袋のものや、個数を少なくして渡せるもので工夫してくださいね。

【場面をぱっと替えてしまう】もうそこの場所を離れなければならない時、やり取りをする時間がないときには、もう思い切って抱っこで「それ〜」と揺らしたり回転したりしながら場所移動をして、場面転換をすることで気分の転換をはかれることもあります。視覚情報から、関心の高いものを物理的になくすことが有効なことは多いです。

【ご褒美タイムを作ろう】子どもが寝ているホッとできる時間はそれだけでもご褒美タイムですね。大人のちょっと一息タイムとして、好きな飲物を飲んだり、好きな音楽を聞いたり、本を読むなど趣味のことをしてみるのもいいですね。自分への報酬は、ドーパミンと言う脳内物質が放出され、子育てを楽しみ、自分の時間も大切にする意欲を高めてくれます。

【自分を褒めたり、感謝したりの時間も効果的】寝る前や朝起きた時には自分自身のことを褒めて、家族や周りの人たちに感謝をする時間を設けると、リラックス効果で心に余裕が生まれ、いい気分で一日をすごせることに繋がります。大人がいい気分でいると、子どもにも自己肯定感を高めるなど、いい影響を与えることができるのです。

【しんどさレベル2】 困った感を人に話せてスッキリ

《こんな人が当てはまります》

<例)赤ちゃんがぐずった時>

・「どうして、赤ちゃんって泣くの?」「どうしてって、赤ちゃんは泣くのが仕事だからね。はあ。」←と「もう!」とイラッとしつつ、こんなふうに自分でつっこみ入れていたら、まだレベル2です。

<例)帰ろうと言っているのに、言う事聞かず泣く時>

・「そっか〜帰りたくないよね。でも帰ろう。ね。帰るよ。ねえ。ねえ。」←気持ちを汲む+ちょっとイライラ。

《対処方法・アドバイス》

【自分の心の声を言語化してみよう】「わ、また泣いたの?抱っこするからまっててね〜。そうか〜、そうだよね、赤ちゃんだもんね。ママもちょっと泣きたいよ〜、そっか〜ママ疲れているんだね。アロマテラピーでもしようかな」そんなふうに、思いを口にしていくと怪しいけれど、スッキリします。だんだん言っているうちに思考が整理されてきて、自然と事態が解決できている場合も多いのですよ。

【育児センターやサークル、近所のママ友と交流しよう】〜「しんどい思いしているのは、ひとりじゃないよ」を実感できて勇気づけられる〜育児センターや、育児サークル、同年代のお子さんのいるママ友と会い、同じような悩みを話せたり、息抜きができる場を設けられると、気持ちが楽になります。ただし、会うことでストレスになるような人にわざわざあうことはありません。会う人は選んでくださいね。上手に声をかけて気持ちを切り替えている人を参考にするのも、自分の子どもに有効かどうかは別ですが、引き出しは増えますね。

研修や同じような人が集う会に参加しよう】悩んでいることを検索すると、質問に答えるコーナなどで、極端な意見が出ていることがあります。保育や療育の専門家が読むと、驚くような回答が載っていることもあります。冷静な判断ができなくなっている状態での専門知識がない方の回答では仕方がないのかもしれませんが、特定の誰かの人格否定をしたり、質問しているご本人の育て方を責めたりするような考え方は、健康的とは言えません。そんなときには、ぜひ研修や、同じようなお悩みの方が集う会を探して、参加してみてくださいね。

【見通しを持った声掛けを】切り替えが上手でない子は、事前に予告しておくことで、いくぶんかは、抵抗時間は短くなります。時計が読める子には、「この針が5のところに来たら帰るよ」とか。「プラレールを一周させたらね」などわかり易い表現で区切りのいいところを条件にするのもいいでしょう。それでもやめない場合は、「これをここまでやったら、というのはどう?」と、条件提示を一方的に出すのではなく交渉し、やり取りをする中で、切り替えポイントを決めていきます。「自分で区切りをつけて決めたこと」を守る気持ちの調整ができつつある段階の子には有効です。

【しんどさレベル3】 困った感を話せる人がいない

《こんな人が当てはまります》

<例)赤ちゃんがぐずった時>

・「どうして泣くの、どうしてなの〜?!いい加減にして〜」←どうしていいかわからず、深刻な状態。

<例)帰ろうと言っているのに、言う事聞かず泣く時>

・「・・・」(どうしよう、こんな時、どうしたらいいかわからない)←経験不足と、教えてくれる人がいなくて困っている状態。

<例)テーブルの上に子どもが乗って、飛び跳ねている時>

・「いいかげんにしなさ〜い!」←何がいけないのかわからず、怒られたことだけが残ります。

・「もうスキにすれば、どうせ家の中だし。どうぞ飛んででください」←注意されず、認められたので、外でも注意する人がいないと、やってしまう場合があります。

《対処方法・アドバイス》

【ネットの情報だけでなく、育児書を読んでみよう】ネットの情報は有効なものもありますが、一般的な対応とその人その子によって、対応は随分と変わる場合もあるので、これを信じて実行したら、この方にはあわないだろうな、と思われるアドバイスが語られているものを読むと、心配になることがあります。育児書はその点、信憑性も高く、安心感はあります。

ペアトレの場合】(言葉でのやり取りがある程度できるようになったら使えるトレーニング方法です)一般的には、伝えるべきことを、次のように伝えます。①「今〇〇していたね。」と、やっていたことを言語化して本人に確認し、やっていた行動を自覚させる。(例「テーブルの上に乗って飛び跳ねていたね」)②「〇〇しようね」と、やるべきことだけを伝える(例「降りましょう」)このように、余計なことを言わずに、やるべきことだけを伝えることが有効で、繰り返し、壊れたレコードのように(若い人レコード知らないか!?)伝えることが有効とされる方法があります。言葉の理解がまだない場合は、物理的に抱っこで「おんり」とおろしましょう。

私が困るからではなく、(心から)あなたのためだから】ペアトレでは、「危ない!やめて!テーブルの上に乗ったら行儀悪いでしょ、そもそも御飯食べるところだし!臭い足で乗って、汚いなあ!」ということは、働きかけの最初では言いません。でも、あなたのためにそうして欲しい、ということは伝えてもいいことになっています。例えば、「(あなたが)落ちたら痛いから、降りようね」といった感じです。

できたところで すかさず褒める!認める!】そして、降りたらすかさず褒めるか、できたことを認めます。例えば「すぐ降りれたね。」というように。降りて当たり前ではなく、言われてすぐに降りたことを認めます。『こんなことでいちいち褒められんわ!』という感情のときには、まずは、認めてあげましょう。

気持ちを汲みます】「テーブル乗ると楽しい?」「そっか。それなのによく降りてくれたね。偉かったよ。」と、無邪気にもついつい登ってしまったのか、気を引きたかったのか、感覚統合がうまく行っていなくて高いところに登る刺激を求めているのか、理由は子どもによって様々ですが、うまく気持ちを話せない子の場合にも、善意の通訳者となって、子どもの気持ちを「こうしたかったのかな?」と代弁しましょう。

約束をします】気持ちを汲んでから、「(ママは)こうしてほしいよ」ということを、何度でも繰り返し、その都度、伝えていきましょう。「テーブルって登るところじゃないんだ。」「お家でも、お外でも、幼稚園やよその家でもそうだよ。」「テーブルには登りません」「約束だよ」(「約束したじゃない!」と、またやっていることを、責めたり叱ったりするのはやめましょう。またやってしまうのにも、本人のワガママではないところでの理由があります)

代替え案を出します】「高いところに登りたいんだね。それなら、公園に行こうか」「(パパと)高い高いして遊ぼう!」「ここなら登ってもいいよ」(お家ルールで、布団を積み重ねた上はOKとすることや、ミニジャングルジムを購入など)

わかりやすく、具体的・肯定的な表現をしよう】お子さんにしてほしいことを伝えるときのポイントとして、話を短く。具体的に。肯定的に。ということに気をつけてみてください。できれば視覚的な情報があるとよりわかりやすく伝わります。例えば、「テーブルの上に乗って飛び跳ねないで」と長い文章で否定的に言われると、『じゃあ何をすればいいの・・・?』と、楽しかったところから、大好きな人(ママや先生)に注意されたことで頭は真っ白。「降りようね」と肯定的に、具体的にやるべきことを伝えられる方が、悪気のなかった子にとっては、とてもわかりやすいです。行動否定はされても、人格否定はされないので、楽しかったけど、降りようという気持ちになれるのです。

気持ちを向けたくてわざとやっている場合】怒られても、自分のために反応してくれている、それが不快な働きかけであっても、自分へ注意が向けられているならば、もっと大好きなパパやママの反応が欲しくて、注意されることでもなんでも次々にやる子もいます。そんな場合は、「そうしなくてもいいよ」「そんなことをしなくても、パパやママはあなたのことをちゃんと見ていて、受け止めて、認めて褒めて大事にしているよ」ということを教え、感じてもらう必要があります。望ましい表現方法を覚えていけるように、気持ちを汲んで、スキンシップをしっかり取り、栄養面はどうか、規則正しい生活ができているかどうか、不安なく過ごせているか、適度な運動や遊びの時間は保証されているか、など見直してみましょう。十分行っているのになぜ?という不安があれば、専門機関にご相談してみるのもいいかと思います。

大人の反応をたのしんでやっている場合】無視が有効なこともあります。冷たいように思えるかもしれませんが、感覚鈍麻で強めの刺激を求めるタイプのお子さんなどは、自分の名前を連呼されたり、「きゃ〜、もうやめて!いいかげんにして!」など、甲高い声で叫んでいる大人の反応が楽しかったりもするのです。ちょっと低めの声で「おります」と一言言って(イメージはアイフルの女将さんや岩下志麻さんみたいな感じねw)、物理的にさっと下ろしてしまうのも、この場合の対応方法の1つです。女優になりきりましょう。

環境を整えます】何度も注意することになるのは、子どもがおかしいのではなく、対応が間違っていると考えてみましょう。たとえば、何度注意しても毎日テーブルの上に登る場合、テーブルを使用していないときには椅子を上げるなど、物理的に使えないようにしてみる対応方法です。使ってほしくないものをしまうのも、お子さんレベルに合わせての配慮も一定期間覚悟は必要です。例えば、テレビを例にあげます。時間を決めてテレビを見ることが難しい場合。時間で切れるタイマーをセットする。時間で自分でテレビを消すように約束する。時間が来たら電源を抜いて見れないようにする。テレビを無くす。という思い切った対応をされるご家庭もありました。

【母集団があるご家庭は、園の先生に相談してみよう】やはり、毎日みてくれている保育士さんに相談できると、的確なアドバイスがもらえることが多いです。園には担任の先生だけでなく、いろいろな立場の先生がいますので、ちょっとしっくりこないアドバイスの場合は、ベテラン新人関係なく、若くて経験が少なくても、子どもの発達を捉える視点のセンスがいい、一人ひとりをよく見てくださっている人もいます。自主的に研修などで学ばれていて引き出しの多い人、長年子どもたちを見続けてきたベテラン、どのクラスにも入るフリー職員、過去に担任してくれた先生、全体を見ている副園長や園長など、それぞれの視点でのアドバイスをもらうのも勉強になるかもしれません。その中から、信頼できて安心して話せる先生を見つけて、その先生になら何でも相談できる窓口になってもらうのもいいかもしれませんね。

【出かける前に約束をしておこう+ブリーフセラピーの考え方】たとえば、やっていることを楽しめるがゆえに、切り替えが上手でないタイプだとしたら、「今日は 1番、公園に行くよ。2番、おばあちゃんちに行く。3番、お昼ごはんを食べる。おばあちゃんちで食べます。」「1番の公園で、『もうすぐお片付けだよ』と言ったら、片付けておばあちゃんちに行こうね。」「約束が守れると、早くおばあちゃんちについて、たくさん遊べるね」と話しておくといいでしょう。「もし約束破ったら、ただじゃおかないよ」という脅しのようなことはやめてくださいね。集中して遊ぶ力のある子どもなのですから。いいところは認めつつ、「今はこうして欲しい」という思いを伝えて、あとは手をかえ品をかえ、どうしたら気持ちを切り替えられるのか、その子にあった方法や働きかけがみつかるまで、いろいろやってみるしかないのです。ヒントとしては、とにかく好きなこと・もの・人」を利用すると有効ですね。ヒットすることがあったら、それをしばらく続けてみましょう。

【地域の相談窓口や発達支援の専門家にアドバイスをもらおう】母集団がない場合、役所の子育て相談や保育相談、発達支援などの相談窓口に電話をして、アドバイスを貰うことも心強いですね。1歳半健診や3歳児健診でも、保健師さんや心理士さん、保育士さんなど、地域によって専門職は多少違うかもしれませんが、いずれにしても、これまで多くのお子さんを見てきているエキスパートなので、相談に乗ってもらい、具体的なアドバイスももらえることでしょう。どこの窓口に相談すればよいか迷うときは、まずはお住まいの役所に電話して、どんな相談をしたいのかを話せば、受付が内容で判断して、相談できる窓口につないでくれます。

【仲の良いママ友パパ友、一人でもいればいい】たくさんの人と仲良くしなくても大丈夫。信頼できる人は一人いればいいのです。そんな人が、母集団がある人はクラスに、園内に、一人でもいると心強いですね。在宅の人でも、地域の子育て支援センターや公園などにでかければ、気の合いそうな人が見つかることもあります。声をかけるのが恥ずかしければ、コーディネーター役の人がいる子育て支援センターや幼稚園のプレ、役所やボランティア活動などの親子グループ活動の場などに、でかけていくのもいいかもしれません。

【預ける先があると安心】時々赤ちゃんを見てくれる人(おじいちゃんやおばあちゃん、近所の親切な人、お金を払ってみて貰う人)などに赤ちゃんをお願いして、自分の時間を確保することも大切にしてくださいね。そして、預かってくれた方が、対応方法のヒントを教えてくれることも多いですよ。預かってもらっている間は、思いっきりリフレッシュしてくださいね!

初心に帰ろう】子どもが生まれる前のことを思い出してみましょう。まだこの世に存在していなかったときのことを。自分の体の中に来てくれたことがわかったあの日のこと、覚えていますか。ただ元気で健康で生まれてきてくれさえすればいい、そう願っていたあの日。幸せをありがとう。そう思えたら、なんだか優しい気持ちになって、かける声掛けも変わってきます。

【しんどさレベル4】 冷静な状態ではなくなっている

《こんな人が当てはまります》

<例)赤ちゃんがぐずった時>

・「またなの。もう知らない」(無視)←赤ちゃんを見る気が起こらない。疲れ切っています。

<例)帰ろうと言っているのに、言う事聞かず泣く時>

・怒鳴る、もしくは、黙る など両極端な対応←かなりしんどい状態ですね。

《対処方法・アドバイス》

【誰かに助けを求めよう】自分ひとりで頑張ろうとしないで、配偶者、親、兄弟、親戚、友人、知人、近所の人、公的機関の人、地域の児童委員・民生委員など。スマホの住所録を見て、誰かに連絡取れたらとってみましょう。直接話せる人がいたら話を聞いてもらいましょう。子育て経験者や保育士など必ず親切な人はいます。誰か友人の知人に相談者にふさわしい人がいないか、聞いてみるのもいいでしょう。助けてくれる人はいます。自分が心身ともに参って倒れてしまったら、あなたの大切な赤ちゃんを見るのは誰になりますか。近くに頼れる親がいない場合は、時には近くの親切な人を頼ることも大事です。

【具体的なアドバイスが貰える相談窓口や研修】研修に参加するのは、学ぶ事で不安が解消し、意欲ある意識高めの仲間も増えて気分転換にもなり、オススメです。今はZoom参加できるようになり、子どもがいても参加がしやすい時代になりました。今困っていることを解消してくれるアドバイスと、子どもの発達を見直して自分がハードル高く求めていたことなどを知ると、対応方法も変わってきます。そうやって親子ともども成長していくのですね。信頼できる専門家がおすすめする研修や都道府県や市町村で主催している講演会などに参加してみるのもいいでしょう。

【出来事と思考(感情)の整理】ストレスはなくなりません。でも、ストレスを軽減させたり、流したりするすべは、身に付けることが可能です。感動する映画を見て泣いたりすると、涙と一緒にストレス物質が流されていきます。笑うことで、免疫力が高まり、ストレスを感じにくくなります。例えば瞑想をすることで、頭のおしゃべりをちょっとやめてみて、自分をコントロールしていたこれまでの価値観に気づき、思考が整理され、起こった出来事と感情を切り離して考えることができるようになると、悩みのほとんどが解決すると言われています。起こっている出来事は変わらなくても、その出来事を「いい」ととらえているか「悪い」と捉えているかは、自分自身が考え決めていることなのです。方法論はいくら学んでも、別の事態が起こると、もう通用しないのです。だから、研修や悩み相談は、なくならないのですね。でも、悩みがないことがいいこととは限りません。悩みの1つや2つあったっていいじゃないですか。面白いじゃないですか。それが人生の醍醐味。それがあるから、人生のドラマの主人公として、面白くて感動のあるストーリーが作れるのです。

私のおすすめストレス解消法】子育てでストレスたまりまくり、色々と調べては試し、苦労してきたので、ストレス解消法は実証済み。脳科学的にも効果が立証されていますので、ぜひ試してみてくださいね。お笑い番組を見て笑う。作り笑顔でもいいから笑顔を作ってみる。深呼吸をする。カラオケで好きな曲を歌う。ピアノを弾く。好きな本を読む。プラス思考になれる言葉「ありがとう」などを唱える。著名人の書いた名言集を読む。香りのいい紅茶を飲む。リラックスするアロマオイルをかぐ。マッサージや足裏指圧などをうける。トランポリンをウエストをひねりながらとぶ。バンザイをする。早起きして朝日を浴びる。マインドフルネス体験。頭に浮かんだ考えを書き続ける(ジャーナリング)。などです。

【いつかは笑い話になる!武勇伝ネタを増やして人生も豊かに!】子育て中は目の前のことに一生懸命で、広い視野で物事を捉えられなくなっている場合もあります。そんな時、「この経験はいつか笑い話になる。」「同じような気持ちを持つ人の、気持ちをわかってあげられる人になれる♡」「マイナスに思えることも、『意味があることだったのだ』と思える日が必ず来る。」「人生悪いことばかりではない。」「どん底を見たのだから、もうここからは上がるしかない!!」といった考え方をしてみましょう。「一つひとつの経験体験。1つでも欠けていたら今の私はない」「だからあの時の自分は間違っていなかったんだ」「全ては今につながっていたんだ」と思える日は来ます。その日が来るまで悪あがきでも何でもあがきまくって、落ち込みたい人はドン底まで落ち込んでみて、人がなかなか体験できないことをなぜだか選ばれて体験できたこと、ひとより深く豊かな味わい深い人生を歩めていることを、経験談に変えて、自叙伝として残るよう、笑い話にしていきましょう。

【しんどさレベル5】 言動がコントロールできない状態

《こんな人が当てはまります》

<例)赤ちゃんがぐずった時>

・「赤ちゃんにいなくなってほしい」「自分がいなくなりたい」「旦那が何もしてくれないせいだ」「放り投げたい」←赤ちゃんや自分や他人を責める考えと制御が難しくなっている言動。危険な状態です!

<例)帰ろうと言っているのに、言う事聞かず泣く時>

・「いいかげんにしろ」「お前のせいで私が恥をかかされる」「お前なんていなければよかった」「もう死にたい」←乱暴で人格否定の言葉・自分や他人を責める言葉や思いが表出されている危険な状態です!

・叩くなどの暴力、放置して立ち去る。←子どもは自分に着いてくると思いこんでいたり、子どもの心が傷ついていることや、自分が冷静な状態でないことにも気が付いていない状態です。

《対処方法・アドバイス》

【すぐに赤ちゃん・子どもから離れて落ち着きましょう】まずは一旦子どもから離れて、誰かに助けを求めましょう。鏡を見る。トイレに駆け込む。水を飲む。軽い運動をする。太陽の光を浴びる。深呼吸をする。好きなものを見る。そのような自分にとって落ち着く方法をいくつか持っておくことも大事です。

【電話をかけてみましょう】ホームページで自分の住んでいる地域の子育て相談窓口に電話をしたり、厚生労働省ホームページでも、電話相談窓口が紹介されています。「こころの健康相談統一ダイヤル」(月から金の18:30〜22:30)22時まで受付で、電話番号は、0570−064−556 です。他にもよりそいホットラインや、いのちの電話等の番号ものっています。ご家族や友人など、普段から話を聞いて頼れる人を作っておくことも大事です。

【お住まいの地域の役所に電話をして、専門家からのアドバイスをもらいましょう】必要に応じて面談などで会ってお話を聞いてもらったり、家庭訪問をしてもらいましょう。自分は一人ではない、あたたかく見守ってくれる人がいる、という安心感を持って、一人で悩みを抱え込ますに子育てをしていきましょう。

【病院を受診しましょう】あなたはよく頑張りました。でももう頑張りすぎなくてもいいのです。精神状態が良くなることで、子どもに対してもイライラしなくなります。子どもの言動への対処方法を考え悩むよりも前に、ご自身の心身を健康的な状態にして、安心して笑顔で子育てできる状態になれることを優先していきましょう

【頼れる人がいたら、相談しましょう】〜1人で抱え込まないで〜親族や友人知人、子ども支援センター、ファミリーサポートセンター、地域の民生委員や児童委員、子ども会の役員、学校の先生、近くの幼稚園保育園こども園の先生、市民健診であった保健師さんなどなど。親切な人は必ずいます。「困っている。助けて欲しい」とヘルプを出しましょう。時には子どもと離れて過ごす時間も大切です。働いていなくても、保育園で預かってもらえることもありますので、公的機関の人に相談してみましょう。

【さいごに。 189番 「通報は義務です」】

虐待を見逃して、悲しい出来事を起こさないようにしよう

*このような状態にある親子関係に気が付かれた方は、地域の会にお誘いいただいたり、公的機関に現状をお伝えください。しんどくなっている親子を孤立させず、地域であたたかく見守り支え合っていけるように、ご協力をよろしくおねがいします。虐待が疑われる場合は児童相談所、189(いちはやく)番に電話をおかけください。

虐待する親を作らないために、あたたかい社会を作りましょう

*しんどさのランキングが、虐待問題まで発展して思わぬ方向に行ってしまいました。しかし、虐待をする親を非難したり、調査が甘いと児童相談所を非難したりするのではなく、対症療法にならないよう、根本的な問題解決として、まずはしんどい親子に気がついて、しんどさを軽減するために、私達にできることを考え、実行していくことから始めていきたいと思います。

また長文になってしまいました。ついつい熱が入ってしまい、短くわかりやすく伝えられず。腕を磨いていきます。成長をあたたかく見守ってくださいね。

次回は【「今日のクスリ」子どもの言い間違い+笑いの効果20選】をお送りします。

子どもの言い間違いに、思わず笑ってしまったこと、癒やされること、ありますよね。めいちゃんの「とうもころし」もあるあるですよね。我が家オリジナル?言い間違いは「あるある」「ないわ〜」どっちかな?どちらにしても、笑えますよ。

しんどさを軽減したい方は必見!!笑いのパワーをあなどるなかれ。

お楽しみに。