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【感覚過敏】過ごしやすくなるヒント 〜触覚過敏の巻〜

感覚過敏のわが子から学んだ、対応方法・過敏さを軽減する方法 を紹介

感覚過敏の種類

感覚過敏と言っても、いろんな過敏さがあります。

例えば、触覚・聴覚・視覚・味覚・嗅覚など

しかも、人により、例えば触覚だけだったり、

どれも敏感さがあるけれど、そんなに生活には支障のないレベルから、

生きづらさを感じるほどの不快なレベルの方もいます。

そして、不快レベル マックスを10とすると、

0から10ポイントまで、同じ人でも、時と場合により、感じ方のレベルも変わります。

今回は、触覚の過敏さについてお話をしたいと思います。

触覚の過敏さ

洋服選び問題

例えば、触覚の感覚過敏の子が なりがちなこと。

洋服のタグの チクチク が気になる。

我が家の3番目は、そう言えば、小学生の2年生くらいから、

タグを外してあげなくても大丈夫になりました。

この感覚の感じ方レベルは個人差は大きく、

「5歳位から平気になる人」や「大人になっても気になる人」などいます。

また、平気な時とそうでない時がある人など、

マックスレベルではないにしても、疲れているときや、

ピリピリした緊張状態の時などに「今日は気になるな〜」と、

状況により変わることもあります。

我が家の3番目の子の場合は、

タグを切ってあげると その切り口が余計にチクチクするため、

かえって とても嫌がられました。

なので、縫い糸を解いて タグを外すことをしていました。

タグごと包むように 布で貼り付けてしまう方法もありますが、

本来の生地と違う生地が肌に当たることになるため、

この感触の違いが気になってしまう子もいますし、

大丈夫な場合もあります。

お子さんによって、時と場合によって、

感じ方レベルが変わることも 知っておきましょう。

 

ちなみに、上の二人は タグを取るとか

そんな面倒くさいこと しなくてもよかったのだけど。

パパが「小さい頃、セーターのチクチクが気になったから、気持ちがわかる」と言い、

3番目は「自分と同じだ」と理解してもらって、とても嬉しそうでした。

周囲の人から理解される ということが

感覚過敏の子にとって安心できる とても大切なことなのです。

そして 安心できると、過敏さが軽減されるようです。

感覚の過敏さは、年齢とともにだんだん薄らいでいく事が多いようですが、

個人差は大きいようです。

なかなか理解してもらいにくく、鈍麻さがある長男は

「なにそんなこと気にしてんだよ。大丈夫だよ。気にすんなよ」と言って

チクチク問題を「神経質なやつだ」と悪気なく 片付けようとしていました。

今では 過敏さについて学び、そこまでは言わないものの、

3番目にとっては、身近に「いろいろな感覚の人がいる」

といういい勉強になったようです。

 

せっかく買ってあげたのに、なかなか着てくれない洋服がある

これも、触覚の感覚過敏が原因のことがあるのです。

本人にしかわからない不快さ。

まだ自分の気持ちを上手に話せない年齢のお子さんや、

何が原因で不快を感じるのかもよくわからないお子さんは、

それがフィットしすぎて不快なきつさだったり、

反対にゆるくてふわふわと肌に当たる感覚が

ゾワゾワと感じる不快さだったり、

触覚の過敏さとは違うけれど、

あまり好きではないキャラクターを着ることで、

人からどう見られているか人の視線が気になる不快さだったり、

本人の決め事(こだわり)から着ない場合など、

様々な原因が考えられます。

いずれにしても、

本人と一緒に選ぶこと試着をすること

兄弟や仲の良い友達など本人が信頼できる人から

「それいいね」「似合っているね」など太鼓判を押されること

など、本人がその洋服を着ない原因を探り、

それに応じた対応が 必要となってきます。

 

くすぐったがり

触覚の感覚過敏なので 皮膚への刺激に弱く 当然くすぐったがりです。

点で触られることを嫌い、面で触られると安心します。

後ろから突然ツンツンされたりするのではなく、

真正面から前もって、どこを触るよ〜と言ってあげると

身構えますが、

受け入れてくれます。

手のひら全体をぴったりくっつけて触れるようにすると

安心するようです。

寝る時に3番目だけは「トントン」とタッピングされるのを嫌いました。

こういった刺激は余計に寝られなくなるようでした。

どちらかと言うと、マッサージでさすってあげるほうが好みのようした。

これも人によって好きな感触、強さが違うので、

「これはどう?」とききながら、心地よいマッサージの仕方を探っていきましょう。

本人にとって心地よい感覚刺激の入力を、親子で触れ合ったり

身体遊びを通して 望ましい方法で続けていくことは、

だんだんと脳内の神経物質の交通整理がうまくいきだして、

適正な感覚になっていく アプローチの1つなのです。

通院問題

感覚過敏の子にはお医者さんを嫌がる子も多いですよね。

内科

お医者さんに行く前に、あらかじめ何をするのかを

写真や動画を見せるなど 本人にとってわかりやすく説明して、

「お洋服をめくって見せて、お腹を「もしもし」します。心臓の音を聞くだけだよ」など

大したことない ということがわかれば、パニックも防げると思います。

注射に関しては、痛いものは痛いので、我が家の3番めの場合は

ある程度理解ができるようになってからは 「動くと余計に痛くなる」ことを話し、

予防接種は泣くのを覚悟でしのぎました。

後はご褒美作戦ですね。

注射の跡に棒付きキャンディーをくれるお医者さんがいたので、

そこに行くようにしました。

健診などの場合は それはないので、注射が終わったあとに

ご褒美に好きなお菓子を買ってあげるなど、

約束をして出かけるのも、幼児クラスくらいになると有効でした。

歯科

歯医者さんは、手際よく

終わった後にキシリトールの飴をくれる

やっぱりやさしいドクターをみつけ、

どうにか治療ができました。

大きな治療前に、何回か痛くないことをあえておこなって

安心させるように通わせてくれるなど、

段階を踏んで対応してくれる歯医者さんもいますので、

そのような丁寧な対応をしてもらえるかどうか、

お子さんの状況を話し、相談してみるのもいいでしょう。

耳鼻科

耳鼻科も苦労しました。

看護師さん二人に羽交い締めにされて、

「お母さんがちゃんとさせてくれないと困ります」と怒られたこともあります(泣)

その後、保育園のママ友からの情報を得て、

優しくて、キャラクターを使って気を反らせ、

笑わせて安心して楽しませて

気持ちをリラックスさせ、

手際よく耳掃除をしてくれる

とっても優しい耳鼻科ドクターに出会えました。

この先生が本当に神に見えました。

看護師さんたちも女神に見えました。

少し遠くても、待ち時間が長くても、待合室も飽きないような工夫がされており、

わざわざ行く価値はありました。

ママ友情報、有効です。

次回は、偏食について 〜味覚・食感の過敏さの巻〜

どんな子も同じもの同じ量を 完食できることが栄養も摂れていいことなの?

好き嫌いと偏食の違い 保育園や療育施設での対応方法をお話します。